こんにちは、ナカノ初芝歯科クリニックの歯科衛生士の中村です。
今年の冬は寒いですね。オミクロン株のコロナが増えてきているので気を付けてください。
歯がしみることはありませんか。それは、知覚過敏になっている可能性があります。
知覚過敏の症状は歯の内側にあるやわらかい象牙質とよばれるものが露出してしまうことで起こってきます。
象牙質とは歯のエナメル質の内側にある組織です。
この象牙質には、無数の管が歯の中心にある神経に向かって伸びています。象牙質が露出してしまうと、外部から刺激が管を通って歯の内側の神経に伝わり、結果として瞬間的に鋭い痛みを感じるようになります。これが知覚過敏の症状です。
知覚過敏の症状が起きてくるのには主に2つの原因があります。
1つ目は歯のエナメル質が摩耗することによるものです。
エナメル質とは歯の一番小面にある白い硬い組織のことです。体の中で一番硬い組織なのですが、時間の経過とともに摩耗することで内側の象牙質が露出してしまうことがあります。露出してしまう原因としては、歯を頻繁に磨きすぎたり強い力で磨きすぎること、歯ぎしりや食いしばることでエナメル質同士がこすれて削れてしまい内側の象牙質が露出してしまうこと、酸蝕歯と呼ばれる食べ物や飲み物に含まれる酸によって歯のエナメル質が徐々に溶かされていくこと、などがあります。
2つ目としては歯ぐきの後退です。
健康な歯ぐきが後退するにつれ、象牙質が露出してしまいます。露出してしまう原因としては、毛が固いハブラシで歯ぐきを傷つけてしまうこと、口臭や歯ぐきが赤くなり腫れたり出血してしまい歯茎の中の骨を溶かしてなくしてしまう歯周病、などがあります。
知覚過敏の症状を予防するには、
歯ブラシの仕方・種類の見直し
酸性の飲食物の摂取量を減らす
歯周病治療や意識的・マウスピースによる歯ぎしりの負担を減らす
などがあげられます。
知覚過敏になってしまった際の対処としては
ご自宅で知覚過敏用の歯磨き粉を使う
歯科医院でしみ止めの薬を塗布する、欠けて象牙質が露出しているところを埋める
これらでは対処できず常時痛みが出た場合は神経を取ることまれにあります。
歯がしみる原因はいくつかあり、知覚過敏のほかに虫歯になっていることもありますので歯に何か違和感がある場合は、ぜひ歯科医院でご相談ください。