こんにちは、ナカノ初芝歯科クリニックの歯科衛生士の中村です。

コロナが流行っていますが、みなさまお元気でしょうか。

体調には気をつけてください。

さて今回は、親しらずについてお話ししたいと思います。

親知らずとは、前から数えて8番目の歯のことで、多くの方が20歳前後に生えてきます。

親知らずって抜かないといけないのか。抜くのは痛いのか。そう感じられる方は少なくないと思います。

なぜ親知らずを抜くのか。理由はいくつかあります。

親知らずはまっすぐ生えてくる方は少なく、正しく噛み合っていないために汚れがたくさんついている場合がほとんどです。隣の歯を押して、その歯が虫歯になったり、歯並びを乱して噛み合わせが悪くなってしまったりする場合もあります。そして歯ブラシが届きづらく、上手に磨けません。

虫歯や歯周病、腫れや口臭の原因になりやすいなど、抜歯の理由はたくさんあります。

親知らずの生え方にはいろいろあります。生え方により難易度が変わってきます。

まっすぐ生えている場合はそのままでも大丈夫なのですが、顎の奥にスペースがない場合や、親知らず自体が虫歯・歯周病になったり、手前の歯が虫歯になったり、反対の噛み合う歯がなかったりすると抜歯することがあります。

こちらは通常の奥歯の抜歯と同じかやや高めの難易度となります。

中村1

次に親知らずが歯茎の表面に対して斜めに生えて、手前の奥歯にぶつかって生えることができないタイプです。歯ブラシが入れにくく虫歯になりやすいです。

下の歯の親知らずでよく見られますが、上の親知らずもまれにあります。

難易度はやや高くなります。


中村2

最後は親知らずが完全に倒れ込み、前の歯の根っこの部分を横から押すように生えていうタイプです。ほとんどが下顎で起こります。手前の歯を虫歯にしやすかったり、歯周病の原因にもなります。

抜歯には顎の骨を少し削ったり、親知らずを割って2〜3個に分離して取り出したりします。


中村3

どのタイプの親知らずかは事前のレントゲン撮影でわかります。

また、顎に大きな神経が通っているところに親知らずの根っこが近かったり、複雑な形をしていたりすると総合病院などの口腔外科へ紹介させていただくこともございます。

親知らずに症状のある方はお気軽にご相談ください。