こんにちは。初芝歯科クリニック受付の石井です。

皆さんはマウスピースというものをご存知でしょうか?
スポーツで使用するもの、吹奏楽で使うものなどございますが、
今回ご紹介するのは寝ているときや起きているときに使用する、
歯を食いしばらないように保護するためのものです。

歯ぎしりとはよく聞くものだと思いますが、
放っておくと自身の歯に悪い影響を与えてしまいます。
日中や朝起きたときに顎に痛みや疲れを感じたりすることはないでしょうか?
それは寝ている間に歯ぎしりや食いしばりをしているからかもしれません。
他にも顎がカクカク音をたてる方や肩こりや
頭痛が歯ぎしりからくる方もマウスピースをつけることが有効な治療法である場合があります。

石井
 ところで、歯ぎしりをしているときにどれくらいの力がかかっているかご存知ですか?

普段食事をする際にかかる噛む力は1平方センチメートルあたり約12キロです。
しかし食いしばりをしているときにかかる力は約
74キロです。
そんな力が知らず知らずのうちに歯にかかっているとなると
歯の負担はとんでもないものになってしまいます。
歯が欠けたり、歯周病が進行したりするのです。

歯ぎしりは寝ている間に無意識のうちにしています。
自分がしているという自覚も持ちにくいものですからなかなか意図的に止める事は出来ません。
そこでマウスピースの出番です。

マウスピースは基本的に毎日眠るときに使用して頂きます。
作る方にあったオーダーメイドのものなので噛み合わせもきちんと診ることができます。
マウスピースをお口の中に入れて頂く事によって顎の関節にかかる力を抑えたり、
一部の歯に集中してかかる負担を分散させることができます。
これにより、あご、顔面、全身の安定を図るのです。

お手入れは簡単で、毎日使用された後はハブラシで水洗いして頂き、
汚れが気になったら入れ歯用洗浄剤を使用して頂くときれいに使う事が出来ます。
つけたまま寝ることができるのでしたらマウスピースを装着して頂く事をおすすめします。
なかなか気づきにくい歯ぎしり食いしばりについて、
一度ご自身のお口にも意識を向けてみてはいかがでしょうか?