2021年01月
歯を失う原因とは
こんにちは、ナカノ初芝歯科クリニックの文川です。
最近とても寒くて外にでるのも嫌になりますね。
コロナもだんだんと増えていく一方で、なかなか収束しないですね。
今は出かけられず辛いですが、頑張って自粛しましょうね。
さて、今回は歯を失ってしまう原因についてお話しします。
歯を失う原因は主に2つあります。まず1つは「虫歯」です。
40代までの方はほぼ虫歯で歯を失うことが最も多いです。
虫歯の原因菌は数多くありますが、よく知られているのが「ミュータンス菌」。食べ物、飲み物に含まれる糖分を栄養にして増え、歯の表面のエナメル質を溶かしていきます。この状態が続くと歯に穴が空き、さらに放置すると歯の神経まで到達します。神経まで到達すると痛みが生じます。さらに、歯の根っこの部分まで菌が侵入すると、膿みをもつようになり、もっと進行すると歯を抜かなければならないのです。
もう1つは「歯周病」です。歯周病とは、歯周病菌が歯と歯ぐきのすき間から侵入すると歯ぐきが炎症を起こし、「歯肉炎」になります。これが進行すると歯を支える骨が破壊されて歯周炎(歯周病)になり、さらに放置すると炎症が広がり、歯がグラグラして最終的には抜けてなくなってしまいます。
歯周病の怖いところは、症状がほとんどないということです。
虫歯とは異なり、痛みなどの自覚症状がないため、歯がグラグラするなどの症状で歯科医院を受診した時はかなり重症化しているのです。
したがいまして皆さんも痛みがないから行かなくていいと思わずに、定期的に歯科医院を受診してくださいね。
歯周病の検査について
こんにちは。ナカノ初芝歯科クリニックの片山です。
緊急事態宣言が発令されて外出もしづらい状況ですが皆さまいかがお過ごしですか。
さて今回は、歯周病の検査についてお話ししたいと思います。
歯周病は初期の段階で治療すれば、ほぼ健康な状態を取り戻せる病気ですが、初期の段階では自覚症状がほとんどないので、気づくことは簡単ではありません。
歯周病で歯を支える骨がなくなってしまいますと、なくなってしまった骨は基本的に元には戻りません。 ですので、初期の段階から定期的な検査を行い、治療していくことが大切です。
歯周病の検査には、歯周プローブと呼ばれるメモリのついた器具を使って行います。
4ミリ以上の数値は歯周病の可能性が高く、プローブで測定した後に出血や膿が出ているかどうかも判断基準となってきます。
また、エックス線写真により、骨の状態や、歯石の付着状況などがわかります。
これらの情報を元に診断を行なっていきます。
冒頭でお話ししたように歯周病に初期段階では自覚症状がほとんどないので「自分は大丈夫だ」と思わず一度歯科医院を受診してみてください。
歯科麻酔について
こんにちは、歯科衛生士の唐住です。
最近はさらに寒くなりましたね。少しの外出でも家から出るのが億劫になりますね。
皆さんも体調を崩さないように気をつけてください。
さて、本日は虫歯の治療などでよく使う麻酔についてお話ししたいと思います。
虫歯など一部分にだけ感覚を痺れさせる場合に使用する麻酔を局所麻酔といいます。
その局所麻酔には3つ方法があります。
①表面麻酔法
局所麻酔薬を粘膜や皮膚の表面に塗布または噴霧して麻酔させる方法です。
歯科以外にも耳鼻咽喉科、眼科などで多用されます。
歯科では、麻酔の針を刺すときの痛みを和らげるために用いられることが多いです。
②浸潤麻酔法
局所麻酔の頻度が多い歯科業界において、最も多用される麻酔法です。
虫歯治療や抜歯やなど侵襲を加える部位の周辺に局所麻酔薬を注入します。
③伝達麻酔法
痛みを伝える経路のうち侵襲を加える部位よりも脳や脊髄に近い側に局所麻酔薬を作用させることによって、末梢側からの知覚の伝導を遮断し、広範囲の麻酔を得る方法です。
当院では痛みが出やすい歯石取りには表面麻酔を歯周ポケットの中に使用したり、虫歯治療では浸潤麻酔を使用します。
また痛みが出にくい電動の注射筒なども使用し、できるだけ治療が苦痛にならないように工夫しています。
もし、麻酔するのが苦手な方がおられましたら先に表面麻酔をすることもできますのでお気軽にお声かけください。
歯肉炎について
皆さんこんにちは。歯科衛生士の孫田です。
最近は寒暖の差が激しいですが体調いかがですか。
新型コロナウイルスの感染者数も増えていますので体調の変化に気をつけてくださいね。
今回は歯肉炎についてお話しします。
歯肉炎とはプラークが原因でおきる歯茎の炎症です。
歯周病とは違い骨は溶けませんが、歯肉炎が進行してしまうと歯周病になってしまいます。
プラークとは生きた細菌の塊のことです。プラークは歯と歯茎の間や歯と歯の間についていたりします。
このプラークが出す毒素によって炎症がおきてしまいます。
歯石になってしまうと歯ブラシでとることはできませんが、プラークの段階ですと歯ブラシで落とすことができます。このプラークの段階で歯ブラシで落としておくと歯石にはなりません。
なかなかコロナウイルスが怖くて歯科医院に来られない方も、歯周病を予防する為にご自宅での歯磨きを頑張っていただきたいです。