こんにちは、ナカノ初芝歯科クリニックの歯科衛生士の中村です。
梅雨が明けて暑くなってきましたね。
熱中症には気をつけてください。
今回は、加齢による歯周組織の炎症についてお話しします。
長年、歯のメインテナンスを続けられている患者さんでも、80歳を超えてくると、歯周病が進行したり、再発したりすることがあります。
加齢に伴い、生活習慣の平年的な蓄積や基礎疾患の影響で歯周病になりやすくなります。これらに加え、加齢に伴う3つの変化により、歯周病菌に対する歯周組織の炎症がおこりやすくなると考えられています。
1つ目は、免疫機能の低下です。免疫系細胞の中で中心的な役割を果たすT細胞は胸腺で育つのですが、胸腺は加齢とともに小さくなるため血中における新たなT細胞の数の現象や機能低下に繋がり、免疫力が落ちます。
2つ目は、細胞の老化です。加齢により、細胞が歯周病菌の内毒素の刺激を受けやすくなり、歯周組織の破壊に関与する炎症性物質を多く産生されてしまいます。
3つ目は血管の変化です。動脈の加齢変化である内膜肥厚は、歯周組織の栄養血管である下歯槽動脈でも起こります、これは、歯周組織の血行障害を引き起こし、自然治癒力や感染抵抗性を低下させる可能性があります。
加齢に伴い、歯周病のリスクは上がりますが、定期的なメインテナンスで、進行を遅らせることができ、歯周病予防にも繋がってきます。
定期的なメインテナンスをオススメします。
