こんにちは、初芝歯科クリニックの歯科衛生士の中村です。
昼間の気温が少しずつ暖かくなってきましたね!
さて、今回は『オーラルフレイル』についてお話したいと思います。
みなさんはオーラルフレイルという言葉をご存知でしょうか?
滑舌低下、食べこぼし、噛めない食品が増えるなどのお口の機能が低下してしまうことをオーラル(口腔の)フレイル(虚弱)といいます。
お口の機能は、食事・会話・呼吸など、生活と直接関係します。
このようなお口のささいなトラブル見過ごしてしまうと、次の段階として食欲低下や噛む力や舌の機能の低下が生じます。こうした状態をさらに放っておくと、低栄養、サルコペニア(筋肉減少症)のリスクが高まり、食べる機能の障害を引き起こす恐れがあります。
機能低下は「年のせい」と思われがちですが、オーラルフレイルは、手を打てば衰えを食い止めたり、機能回復したりすることができるのです。
それには、話す、食べるなど日常の行為を通じて、口をしっかり動かして使うことが大事になります。話す、食べるという行為は何気ないことではありますが、重要なのは自分の歯や口の健康につながることだと意識しましょう。
食事はよく噛むようにする、正しい歯磨きや義歯の手入れなど毎日しっかり口の中をケアする、など普段から意識して実践できることもあります。
また、定期的に歯科検診を受けて、むし歯や歯周病、歯の噛み合わせの不具合、ドライマウス(口腔乾燥症)などの病気や不調があれば、適切な治療を受けることも重要になってきます。
・バスや電車などに乗ることが減り、行動範囲に広がりがなくなった
・友人や知人と話す時間が減った
・お茶や汁物などを飲み込むときにむせやすくなった
・滑舌が悪くなった
・歯磨きなどがおっくうになった
・少し体重が減った
・お口の乾燥が気になる
・歩く時間が少なかったり、転倒の不安がある
・何かを覚えようとする気力がない
・半年前に比べると固いものが噛めなくなった気がする
これらが当てはまるのが多いほどオーラルフレイルに注意しなくてはなりません。