こんにちは、ナカノ初芝歯科クリニックの歯科衛生士の中村です。

春になり少しずつ暖かくなって来ましたね。

今回は食習慣のことについてお話ししたいと思います。

毎食後歯みがきもしっかりして、毎日歯間ブラシ、フロスも通しているのに虫歯がよくできる…なんて経験はありませんか。

実は、歯みがきをしっかりしていても、食習慣が良くなければ、虫歯になるのです。

何も食べていない状態の歯の表面は中性ですが、いったんお口の中に食べ物や飲み物が入ると虫歯菌が作り出す酸の量が増えて酸性になってしまいます。

酸性になってしまうと歯の表面の大切な成分であるミネラルを溶かしてしまう“脱灰”が起きます。

だ液の力で歯の表面が中性に戻ると再びミネラルが歯にくっつく再石灰化が行われます。

歯の表面ではこの脱灰と再石灰化が起こっていて歯を保っています。

規則正しい食習慣(例:1日3回の食事と一回のおやつの場合)を行なっていると、食事の回数に応じて脱灰は起こりますが、時間とともに歯の表面が中性になり再石灰化が行われます。

なかむら1


ですので虫歯になるリスクが低いのです。

逆に間食が多い食習慣(例:1日3回の食事に加えおやつやジュースを何度も口に入れる場合)を行なっていると、1日中脱灰が続き、歯の表面は中性にならないために再石灰化がなかなか行われません。寝る前に飲食をすると朝まで脱灰が起きます。


なかむら2


ですので、虫歯になるリスクが高くなってしまいます。

虫歯菌は、食べ物の中の炭水化物を栄養にして酸を作り出します。甘いものは特に酸を作りやすいです。

寝ている間はだ液の量が少なくなるので、寝る前の飲食はしないようにしましょう。

また、虫歯菌はブクブクうがいで取り除くことはできません。

虫歯を予防するには、ダラダラ食べをさけ、規則正しい食習慣と、毎食後の歯磨きが大切です。

早期発見のためにも定期検診をおすすめします。