こんにちは、歯科衛生士の深浦です。
さて今日は口呼吸についてお話したいと思います。
通常、呼吸は鼻から息を吸い、鼻から吐く「鼻呼吸」が正常な状態です。
口からも呼吸はできますが本来、口は食べるために用います。
ですが最近では口から息を吸って、口から吐く「口呼吸」をしている人が増えていて問題視されています。
原因としては、鼻づまりであったり、癖になっていたり、口周りの筋力の低下、歯並びなどがあげられます。
空気中には、ほこりや細菌、ウイルス、花粉、有害な排気ガスなど体に有害な物が含まれています。「鼻呼吸」ではその大部分が鼻の表面の粘液や鼻毛によってキャッチされ鼻水と共に排出され自然に濾過されますが、「口呼吸」では直接喉を通り肺に入っていきます。
さらに、口や喉が乾燥しやすく唾液の分泌が悪くなり、歯や歯茎にも大きな悪影響があります。
口呼吸をしていると、唾液の分泌が悪くなり、虫歯や歯周病になりやすいのです。
口腔内も乾燥してしまうため、口臭やいびきの原因にもなります。
喉のリンパが炎症を起こし呼吸器系の病気や風邪を引きやすくなったりします。
他にも歯並びの悪化や顔つきが変わって来たりします(たるみ・しわ・二重顎)。
口呼吸を無意識的にしてしまっているとすぐに治すのは難しいかもしれませんが、意識することで改善は見られることもあります。
とある先生が考案された「口呼吸」から「鼻呼吸」に改善していく口の体操があります。
「あ・い・う・べ・体操」です。
しっかり継続していくと自然と「鼻呼吸」になっていくそうです。
口の周りの筋肉を鍛えるのに簡単で、年齢問わずに出来、最も行い易い方法だと言えます。
「あー」と大きく口を開けます。
「いー」と口を横に広く開きます。
「うー」と唇を間に突き出します。
「べー」と舌を思い切り前に突き出し、そして下に伸ばします。
声は出しても出さなくても良いです。これを1日30回目安で続けます。
最初は疲れるので慣れてくると3分前後でできます。
「口呼吸」はデメリットばかりでメリット面もあまりないみたいなので