こんにちは、初芝歯科クリニックの歯科衛生士の中村です。

今回は妊娠中の歯科治療についてのお話です。

「妊娠中の歯科治療は大丈夫なの?」と心配される方がいらっしゃいます。

時期に注意すれば治療は可能です。

妊娠初期(妊娠14か月)は、つわりがひどく流産もしやすいため
過度な緊張や長時間にわたる治療は避けることが望ましく、
歯科医師と相談の上応急処置にとどめます。

妊娠中期(57か月)になると安定期に入るため、
何か異常がなければ通常の治療ができます。
ただし、親知らずの抜歯などの外科的な治療は
母体に負担がかかるため避けることが望ましいです。

妊娠後期(810か月)になると治療の体勢などが厳しく
母体に負担がかかるので、緊急を要しない場合は
応急処置もしくは予防にとどめておくことが望ましいです。

また麻酔やレントゲン写真撮影、薬剤の服用に関しても心配になると思います。

まず麻酔ですが一般的な歯科治療で使われる局所麻酔は胎児の影響がほとんどなく、
さらに使う液量も影響がありません。
麻酔薬は体内に入ると肝臓などで分解され尿とともに排泄されるため、
麻酔薬が胎盤を通過することがないため、妊娠中でも安全です。

レントゲン写真撮影は歯科の場合、あごや歯の周辺を撮影するため、
腹部に直接X線が当たることはありません。
また撮影時は鉛の入った防護エプロンを着用して腹部を保護するので、
被曝量は限りなくゼロになり、胎児への影響はないとされています。

薬剤の服用に関しては、妊娠中はないことが望ましいです。
ただし、痛みなどにより精神的ストレスがある場合は、
比較的安全な鎮痛剤を112回服用します。
抗生物質は櫃王に応じて処方されます。
いずれも適切な時期・用法・用量を守って服用することが大切です。

妊娠の可能性・妊娠している方は歯科治療を受ける際必ずお申し出ください。
事前に歯科医師と相談し、納得した上で治療を受けることが大切です。

妊娠中はつわり、食事回数の増加、ホルモンバランスなどが原因で
虫歯や歯周病が進行しやすくなりますので、お口のケアが大切になってきます。

何かお困りごとがございましたらお気軽にご相談ください。

中村2